国内有数の木材産地である馬路村。

古くは、太閤：豊臣秀吉の時代、土佐藩主：長宗我部元親が、魚梁瀬杉を献上したことに始まります。

その後も、魚梁瀬杉を伐り出し（当時は皆伐が主流）、村は発展していきましたが、
伐って終わりではなく、資源が森が循環できるように
「伐った分だけ必ず植える」
という理念の基、伐採後の山に新しい苗木を植えてきました。

 

 

今年も、伐採された山に、スギの苗木を植林しています。

今年は、「コンテナ苗」と言われる、根と土が一体になったタイプの苗木を植えています。

一般的な裸苗と比べて、コストは2倍程度高くなりますが、
活着率が高く、山の土質差に左右されないメリットがあり、再造林の負担も減るようです。

 

 

シカなどの獣害や地球環境の変化で、森を取り巻く環境は変わっています。

森を守り育て、生命を育みながら資源として活用する。

「どうすれば森が循環できるのか。」

先代たちが同じように悩み、築き上げてきた森を技術を継承していかなくてはいけません。

何と何と、久しぶりの主要メディア露出です。

関西テレビ系・ジャニーズWESTさんの特番

「GO!GO!WEST冒険したってええじゃないか・ご当地ビックリ対決in四国」

に、エコアス馬路村の山師チームが登場します。

【放送日】
2月12日（日）　深夜1:00~1:55　関西テレビ

【公式ホームページ】
http://www.ktv.jp/gogowest/

この番組は、ジャニーズWESTのメンバー7人が全国へ出向き、
ご当地の名物競技でチャンピオンとガチンコ対決するというもので、
これまで、沖縄、北海道で対決を繰り広げ、今回の四国が第3弾となっています。

 

日本屈指の林業最盛地である馬路村での対決は、「山師達人選手権対決」

チャンピオンチームとして、エコアス馬路村から4人がジャニーズWEST7人を迎え撃ちます。

「平均年齢44歳のおっさんチーム」vs「最高にイケてる7人」の対決は、
関西テレビさんの公式ホームページに、ジャニーズWESTさんのインタビューが載っていますが、
本当に台本無しのガチンコ3番勝負で、3つとも「神ってる」結果になっています。
放送を見てもらえば分かると思いますが、テレビの凄さというかバラエティ番組の醍醐味というか、
さすがジャニーズというべきか。。。見応え十分な対決になっています。

平均年齢44歳のおっさん山師たちは、
「ジャニーズWESTって誰らぁな？」
「何かドラマへ出ゆうかにゃあ？」
「顔は見たことあるけんど、名前は分からん・・・」
「HeySayジャンプとは違うがか？」
と、正直、十分に存じ上げておりませんでしたが、対決を繰り広げる中で、
ジャニーズWESTの礼儀正しさや、気さくさ、面白さに触れ、すっかりファンになってしまいました（笑）

今では、7人全員の顔と名前が一致します（笑）

高知で放送があるかどうか分かりませんが（さんさんテレビさん頑張って・・・）

彼ら7人の今後の更なる飛躍を期待しながら、自分たちが恥ずかしくない編集になっていることを願って、
2月12日（日）深夜1:00~1:55（関西テレビ）の放送を楽しみにしています＾＾

ジャニーズWESTご本人たちの写真は掲載できませんので、
【山師達人選手権チャンピオンチーム・エコアス馬路村だけのオフショット（笑）】

＊出会いはひろめ市場から

＊この日のために、特注ヤッケを発注しました!!

＊チャンピオンチームのインサート撮り

＊テレビ用に色々やらされました（笑）

昨日、安芸森林管理署主催の「造林事業に関する技術検討会」が実施され、
エコアス馬路村からも事務方担当者、現場責任者が参加しました。

国有林においては、森林資源（主にスギ・ヒノキ）が伐採適齢期を迎えており、
皆伐・主伐による木材搬出と、その後の再造林（スギやヒノキ植えて、新しい森にする）が今後大きな事業となっていくが、
植林した苗木がシカ等の鳥獣によって被害にあい、再造林のコストが掛け増しになっている課題がある。
とのことです。

そこで、シカ等の獣害対策として、植林区域に獣害防止ネットを張りますが、
台風や雨の多い高知県ですので、ネットが倒れてしまったり、破けてしまい、鳥獣の進入を許すケースもあります。

定期的にネットの見回りに巡回できれば良いのですが、
営林署も統廃合によって人員が少なくなってきており、広範囲の巡視が行き届かないのが現状です。

そこで今回、「無人飛行機：ドローン」を使用した獣害防止ネットの巡視や、シカ等の進入を効果的に防ぐことができる防護ネットについて、
安芸森林管理署、四国森林管理局、高知県安芸林業事務所、近隣森林組合、弊社が合同となって技術検討を行いました。

 

まずは、ドローンによる獣害防止ネットの巡視です。

ドローンが飛んでいるところを見たのは初めてですが、
想像以上に簡単に操作ができ、スピードも出るため、林道上から区域頂上まであっという間に飛行したことには驚きました!!

ネットが倒れていることはカメラ映像（手元のモニター）で確認できますが、破れている部分までの確認は難しく、
ネットの色が黒ではなく、オレンジ等の明るい色であれば大丈夫そうです。
3,000mクラスの外周もあっという間に確認できるので、修理が必要な箇所があれば、
必要な資材をすぐに準備して、的確な修理ができることや、作業道や境界の点検にも活用できそうです。

 

次に、鳥獣の進入を防ぐ獣害防止ネットの検討を行いました。

近年は、一般的な苗木だけでなく、「コンテナ苗」「エリートツリー」と言われる苗木も普及し、
活着率（植林後すぐ枯れずに成長する）の高い植林が可能になってきましたが、
シカ等の進入を許せば、いくら良い苗木であっても食害には勝てませんので、
「いかに侵入させないか」「ネットに近寄らせないか」が重要になってきます。

今回検討会で試したネットは、従来より軽く、設置作業も簡単なようです。

作業コストや労力の軽減＋防護機能も高くなっているようで、エコアス馬路村がこの春に作業する現場も同様の防護ネットなので期待したいですね。

 

 

機械や設備、資材はドンドン発達し便利になっていきますが、それを利用する・使用するのは人です。

高齢化が進み、人材の確保はドンドン困難になっていきます。

3Kと言われる山の現場作業。

森は、水や空気をつくり、生命のはじまりとなる重要な役割を担っています。

そのために必要な育林や間伐が循環しなければ、

農業はできませんし、川遊びや魚釣りを楽しむこともできません。

土砂災害等によって、そこに暮らすこともできなくなるでしょう。

田舎では一次産業が基盤でなければ、そこに暮らす人は減り、教育や医療福祉も成り立たなくなるのは目に見えてます。

 

機械や資材の開発だけでなく、

山で働く仕事の価値や存在意義の大きさをもっと知ってもらえる努力も必要でしょうし、

そのためには、官民チカラを合わせて取り組んでいかなくてはいけません。

今、その動きは「森の村・馬路村」だけでなく、
高知県全体に広がり、山林資源や森の機能維持が再認識され始めました。

林業は目先のことを考えるだけでは成り立ちません。
森を守り育ててきた先代たちがあって、今の暮らしがあります。
その感謝の気持ちと、次世代へ繋ぐ気持ちが、未来へ繋がっていくのだと感じた一日でした。

 

みなさんこんにちは。

しばらく更新が抜かっており、申し訳ございません・・・。

さてさて馬路村では、特産の柚子が黄色く色づき、収穫の最盛期を迎えています。

 

週末ともなると、村内外で働く若者が集まり各農家さんのお手伝い（お小遣い稼ぎ!?）をする光景が見えます。

 

柚子農家さんも高齢化が進み、高く伸びた柚子を採るのは一苦労なので、

「若いし（若者）が来てくれたら、あっという間に済んだ!!」

「毎年来てもらうけんど、助かりゆう＾＾」

「こうして若い人がおったら活気が出て、元気をもらいゆうがよ＾＾」

と、若いチカラが一役買っているようです。

毎週末行事ラッシュとなる秋の馬路村。

10/16（日）は、『第24回山師達人選手権大会』が開催されました。

「柚子」「温泉（観光）」と並ぶ、村の主力産業「林業」に関する仕事で競う珍しい大会です。

今年は、犬吠橋の通行止めの影響もあり、魚梁瀬地区ではなく、馬路地区での開催となりました。
天候も心配されましたが、
・山師達人選手権の部（男性）　19チーム
・女性山師達人選手権の部　5チーム
と、村外からも沢山の参加がありました。

 

前回優勝のエコアス馬路村チームは、全員が40代半ばのベテランチームで連覇に挑みます!!

 

【第1種目：輓馬競争（3人一組）】
重さ120～150kgの丸太を運ぶスピードを競うリレーです。
パワー勝負のように見えますが、瞬発力も重要な競技で、本家山師以外のチームでも1位を狙えます。
1位になったのは、日ごろから鍛えられたパワーやスピードをいかんなく発揮した、地元：中芸地区の消防署員で構成されたチームでした。
エコアスチームは、予想外の7位と出遅れ、早くも予選通過に暗雲が立ち込めます・・・。

 

【第2種目：杉の実採り競争（3人一組）】
女性：4m、男性：6mの高さに設定された目印まで登るスピードを競うリレーです。
本業では「スパイク足袋」を使用しますが、山師達人選手権ではスパイク足袋禁止で、
ゴム足袋やトレーニングシューズ、ゴム手袋など、滑りにくい装備で挑みます。
1位になったのは、地元土木会社：湯浅建設チーム。ロープを巧みに使い、「猿」のように登ります（驚）
エコアスチームは、5位と順位を伸ばすことができませんでした・・・。
エコアスチームが得意とする「巻き付け方式」は、雨の日に強い登り方ですが、スピードではロープ式に敵いません（涙）

 

【第3種目：木挽き競争（3人一組）】
直径：30cmの丸太を輪切りにするスピードを競うリレーで、予選の中で最も過酷な競技です。
制限時間：15分なので、一人当たり5分しかありません。
3分台で切れば達人、2分台で切れば超人の域、一人で15分かかる人もいます（汗）
今ではチェーンソーで木を伐りますが、ノコギリを使って伐るのも基本は同じ、
真っ直ぐ、一定のストロークで挽き続けることが勝負の鍵です。
1位になったのは、これまた湯浅建設チーム。持ち前の馬力の強さを見せました!!
本業のエコアスチームは湯浅建設に1分及ばず、2位でしたが予選通過に向けて追い上げを見せます。

 

【第4種目：積み木競争（3人一組）】
予選最終種目は、指定された長さに合わせて丸太を切り、正確に積み上げる競技です。
指定された長さに近いチームから順位が付きますが、指定された長さを超えるとアウトです。
決勝戦に残れるのは4チームとあって、ここで一発逆転もありえるスリリングな競技。
エコアスチームに指定された長さは「84cm」。
ここまで予選5位のため、一発逆転を狙って果敢に攻める作戦に出ましたが、記録は「85cm!!!」
1cmオーバーでアウトとなり、予選敗退（予選：6位）となってしまいました・・・・。

 

予選の結果
・（有）桃鉄2号店チーム（役場/農協混合チーム）
・湯浅建設30代チーム
・みかけだおしチーム（中芸消防署）
・野球部チーム（馬路体育会野球部）
の4チームが決勝戦に残りました。

 

【決勝戦第1種目：木挽き競争】
直径44cmと50cmの2輪を3人で切り落とすスピードを競う競技です。
山師達人選手権大会一番の盛り上がりを見せる、「山師の顔」とも呼べる花形競技ですが、切る方にとっては地獄のような競技・・・。
2輪を休む間もなく交替しながら切り続けます。
ここでも湯浅建設チームが圧倒的なスピードで1位となりましたが、私（管理人）の所属する野球部チームも2位で切り落とし、最終競技での逆転優勝に望みをつなぎます。

 

【決勝戦最終種目：杣達人競争】
杉の実取り競争で登った杉の木を、10m先の目印（紙コップ）めがけて切り倒し、その誤差を競う競技です。
山の現場では、あらゆる状況に合わせて狙った方向に伐り倒す技術が求めれます。
木の伐り方、倒し方で木材の価値（値段）が決まると言われるほどで、杣人の高い技術が村の誇りでもあります。
管理人所属の野球部チームが逆転優勝するためには、1位を取って、湯浅建設が3位以下になることが条件でしたが、湯浅建設が誤差12cmで1位、野球部が誤差13cmで2位となり、逆転優勝は成りませんでした・・・。

 

総合優勝は、予選2種目と決勝2種目で1位を取り、安定した強さを発揮した
「湯浅建設30代チーム」

女性山師の部は、マダムパワーがさく裂した
「ごっくんミセスチーム」

心配された雨風も何かと持ちこたえ、無事に大会が終えることができました。
準備や片付けなど、スタッフとして大会を支えてくれた「馬路村林業青年クラブ及び関係者の方々」に感謝しつつ、
来年は、エコアス馬路村チームがきっちり予選を通過して、優勝を狙えるように頑張りたいと思います＾＾

来年は、25回記念大会となり、さらにパワーアップした大会になるとのことなので、多くの参加をお待ちしています。

---

---

≪≪≪大会オフショット集≫≫≫

・高知県丁から、田所林業振興環境部長もチームを率いて参加されました。

 

・選手宣誓も「山師達人選手権スタイル」

・細身の女性には厳しい輓馬競争ですが、後ろのお母ちゃんはバリバリ引っ張りよった（笑）

 

・馬路村役場の課長御三家も輓馬で活躍
農林水産省から出向の川合地方創生課長、高知県庁から出向の谷脇産業建設課長も、初めての山師大会でハッスル!!

 

・杉の実取り競争女性の部は、3人協力OK!!　気合いで目印を目指します!!

・木挽き競争に議長も飛び入り参加。さすがの腕前を披露してくれました。

 

・まさかの予選1位通過!! 山師素人軍団「（有）桃鉄2号店」の杣達人作業中。使い慣れない鉈に悪戦苦闘で、受け口が無残な状態（笑）

・チーム一体となって目印を狙う「野球部チーム」。全方向から見定めます。

 

・女性の部では役場の2チームも健闘しました!!

・総合2位の野球部チーム。次回狙うは優勝!?