国内有数の木材産地である馬路村。
古くは、太閤:豊臣秀吉の時代、土佐藩主:長宗我部元親が、魚梁瀬杉を献上したことに始まります。
その後も、魚梁瀬杉を伐り出し(当時は皆伐が主流)、村は発展していきましたが、
伐って終わりではなく、資源が森が循環できるように
「伐った分だけ必ず植える」
という理念の基、伐採後の山に新しい苗木を植えてきました。
今年も、伐採された山に、スギの苗木を植林しています。
今年は、「コンテナ苗」と言われる、根と土が一体になったタイプの苗木を植えています。
一般的な裸苗と比べて、コストは2倍程度高くなりますが、
活着率が高く、山の土質差に左右されないメリットがあり、再造林の負担も減るようです。
シカなどの獣害や地球環境の変化で、森を取り巻く環境は変わっています。
森を守り育て、生命を育みながら資源として活用する。
「どうすれば森が循環できるのか。」
先代たちが同じように悩み、築き上げてきた森を技術を継承していかなくてはいけません。