先日、安芸森林管理署と馬路村森林組合の協力を得て、
植林作業に関する技術検討会を開催しました。
植林は、次なる森をつくる大切な第一歩です。
近年の馬路村では、2年生の苗を植林していますが、
この苗木が根を張り、すくすく成長していかなければ、緑豊かな森は生まれません。
シカ等の鳥獣被害によって苗木が枯れる場合もあれば、
作業員の技術不足(根切りや植え方が悪い)によって枯れてしまうこともあります。
この日は、昨年エコアス馬路村が植林した現場に行き、
スギ苗の活着状況を確認し、枯れてしまった苗木は「どこに原因があるのか?」「どうすれば活着率を高めることができるか?」といった点について意見交換を行いました。
続いて、今年植林を予定している現場へ行き、
安芸森林管理署担当者の方による植林実演があり、若手作業員だけでなく、ベテラン作業員も復習するかのように、食い入って作業を見ていました。
技術検討会の最後は、植林の実践です。
初めて植林作業に携わる作業員もあり、安芸森林管理署の方に手順を確認してもらいながら、植えていきます。
慣れた作業に感じていたベテラン作業員にとっても、
近年の環境変化等に伴う植林の重要性を再認識するとともに、
先代たちが残し、受け継いできた馬路村の森を、自分たちの子どもや孫に残す決意を新たに抱いた一日でした。
この現場(森)も、木材として伐り出されるまで50年もの年月がかかります。
この日参加したメンバーの多くは、50年後にはもうこの世におりません。
自分たちの子どもや孫が、この日の想いを繋ぎ、その先の世代に受け継いでくれることを期待したいと思います。